映画「海猿」で知られる海上保安庁の潜水士を目指す中学生が13、14日、小樽海上保安部の巡視船「ほろべつ」で職業体験に臨んだ。海の事故の人命救助・捜索を担う現役の潜水士が、ボンベやロープの実物を示し、使い方を手ほどきした。
参加したのは、旭川市立東光中学1年の森陽汰(ひなた)さん。もともと水泳が得意で、映画「海猿」に憧れた。現場を見たいと、旭川市が寄付金で行う企画「あさひかわっ子☆夢応援プロジェクト」に応募。選考に通り、市が海保に依頼して実現した。
森さんは「かっこよかった。経験を糧にがんばりたい」と笑顔だった。
海上保安大学校や海上保安学校への応募者数は、近年、ピーク時の半分以下に減っている。「ほろべつ」の平田優一・潜水班長(36)は「潜水士以外にも、海図作成や船の整備など、多種多様な仕事がある。1人で救助はできない。多くの人に仕事を知ってほしい」と話した。(新谷千布美)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル